無断転載とかの話
秋の味覚といえば、いも、くり、かぼちゃ、そして華です。
早速語呂の悪い挨拶で失礼します。
さて今回は、何年も前からお騒がせな「創作物の無断転載」について、神絵師でもなく法律の事を良く知らない私からお話させてもらおうと思います。
特にTwitterを活動拠点にしている私ですが、気になる事があったので書きます。「創作活動をされている方」「作品を見る方」それぞれに宛てたメッセージ風になっております。
※個人の意見です。気分を害される方がいましたらごめんなさい。
創作活動をされている方へ
絵、文章、写真、動画など、様々な分野のどこかで活躍なさっているあなたに、お話させてください。
「無断転載」「自作発言」をされた経験のある方、そしてその恐れのある方へ。
経験がある方は大変な思いをされた事もあるかと思います。自分の作品、いわば子供のようなモノを勝手に持って行かれるのは、怖くもあり、腹が立ち、恥ずかしくなったりもするのではないでしょうか。
SNSのアイコンなどへの無断使用、botでの転載など、様々に「弄ばれた」作品を、私もいくつか見てきました。拙作であっても、自分の作品がそうなったら…と考えると、あまり良い気持ちはしません。
そんな中、転載などをされてしまったときの対応について、少しばかり気になる事がありました。こうなれば良いなという願いも込めております、参考程度にご覧いただけると嬉しいです。
まず、無断転載されていると知ったときの行動です。優しいフォロワーや、友達から「あなたの作品がここで使われているよ」と報告を受けたり、自分で見つけてしまったとき。複雑な気持ちを抱え、時には激怒する事もあるかもしれませんが…まずは冷静になってください。
言うまでもなく、無断転載及び自作発言は悪です。しかし、そこに悪意があるかは分かりません。
あなたの素晴らしい作品を「使いたかったから」使ってしまった人もいると思います。「自分が作った事にしてちやほやされたかったから」そういった人もいるわけです。
だからといって、どちらも頭ごなしに怒鳴りつけ、晒し上げ、相手を傷つけるべきではありません。そこまでしなくてはならないのは、もっと酷くなった(金銭の発生する事例など、当事者の生活に深く関わる場合)ときです。上から目線で話をして円満に解決する事例はあまり見かけません。
ぜひ、冷静になって、相手へ声をかけてください。できれば少し温かく声をかけてあげて欲しいなと思います。
Twitterに限って言うと、声をかける時には「リプライ」と「DM」の区別をきっちりつけるべきだとおもいます。DMのスクショを晒す行為なんて言語道断。なぜ「人から見えるが必ず届く『リプライ』」と「人から見えないが届くかどうかに制限がある『DM』」があるのか、ということを考えて欲しいと思います。これに関しては「DMでこう煽られたから5000RTいかないと◯◯します!」みたいな謎のRT稼ぎも同様です。
作品を見る方へ
絵を描くより見るのが好き、と考える方もいると思います。世の中にはすごい人がたくさんいて、神絵師がゴロゴロいたりします。なんなんだこの世界は…って毎日のように思っています。
そんな中で、無断転載などについて。
私のモヤっとした法律の認識だと、「自分のみが閲覧するための保存は可能、ネット上への再アップ、二次配布(『これ見て!』と他人へ画像自体を送付)はアウト」というものになっています。可能とはいえ、作者が「保存NG」を出していたら従うべきだと思います。もし自分宛の作品なら「保存しても良いですか?」と一言聞くのがマナーだと思います。
前述した通り、作品の親は作者の方です。もちろん、許可を頂いて保存したその作品を二次配布するのはアウトです。
そして、「自作発言」はレッドカード、一発退場です。なぜ悪いのか分からない人がいたときの事を考えて説明すると、まずは「うそをついてはいけません」という事です。以上です。
ここまで述べましたが、私も絵の無断保存をした経験があります。「ずっと見ていたい」「手元に置いておきたい」そう思ったら保存したくなりますよね。気持ちは良くわかります。
そこで転載です。「可愛いから」「素敵だから」使用する。もちろん悪ではありますが、その気持ちは良くわかります。
ではもし、そのような無断転載をしてしまい、作者の方から声をかけられたら?
まずは直ちに該当箇所を変更し、作者の方へ謝罪をしましょう。言葉より先に行動で示すのが基本です。変に逆ギレしたり、「◯◯さんの絵が好きで〜〜云々」と言うのは逆効果です。好きでもやっていい事とダメな事があります。
もしどうしても手元に置いておきたい、と思うなら、その後で相談してみてはいかがでしょうか。もちろん「これ以降の転載はしない」という事を添えてください。心の広い方だとOKを出してくれるかもしれません。その場合は自分で楽しむだけの「私的利用」のみにしましょう。
最後に
長々と書きましたが、これらはすべて当たり前の事です。しかし、当たり前のことが当たり前にできないという事態も存在してしまいます。仕方ないのかもしれません。
そういった中で、どんな対応ができるか。
素晴らしい作品に対する気持ち、無断で使用されて腹が立つその気持ち…ヒートアップするのは当たり前です、人間なので。
だから、「無断転載は悪だから問答無用で殺そう」みたいな話を耳にすると胸が痛くなります。
(過去に自分がそう発言していたら、各方面にごめんなさい)
殺す?なにそれ?冗談でもそこまで責める?と。様々な気持ちを持つ人間を相手にしているのに、誰もがみんな「なんでもきちんとしているイイ子」だと思いますか?あなたは、お天道様に自信満々で顔向けできるような完璧な人なんですか?なーんて、思っちゃいます。
人間と人間のやり取りです。できるだけ温かく話を進められたらいいな、と思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。素敵な作品がこれからもたくさん生まれますように。